子どもの頃の傷を未だ背負っているみんな〜〜

幸せは掴める〜〜〜!!読書体験記とか、日記のようななにか

限界人間が限界ファッションで深夜のコンビニに行ったはなし〜〜

夏休みということで、自分は、心地よい日差しの夕方に、眠いからという理由で寝た。

そして眼が覚めると、深夜0時であった。

そしてまず、空腹と喉の渇きに気づいた。

自分は今週末に帰省を予定していので、冷蔵庫を空っぽにするため、限界食生活をしていた。そしてついに、冷蔵庫からほとんどの食材が消え失せた。自分が最後に肉を食べたのは、三日前に使い切ったウインナーが最後だった。この家には飲み物すらない。

そう、自分が夕方に眠ったのは、空腹と激しい喉の渇きを紛らわすためであった。

飢えと渇きは限界に近かった。限界人間は、コンビニに行くことを決意した。


外出するときにまず気になるのは、身だしなみである。

自分は、姿見を見た。自分は部屋着のまま眠っていたので、ヒプくんのポッセtシャツに、下は小学校の頃買った黒いルームウェア(イキった中高生男子が着ていそうなダボダボのやつ)、右手首にヘアゴムという、限界ファッションであった。

深夜だからいいだろうと思われた。空腹が限界だったからだ。

そして、寝起きで気になるのは顔だが、ぐっすり眠ったにもかかわらず、めちゃくちゃ肌荒れしていた。しばらく肉を食っていなかったからだ。

タンパク質を失ったお肌は、油分を失ってカッサカサだった。

手櫛で髪をさっと整えると、髪だけめちゃくちゃサラサラだった。しかも、それだけでなく、普段はなかなか決まらない前髪が、奇しくも最高の形、コンディションであった。

普段くせ毛に悩まされている自分は、肌限界だけど、髪がめっちゃさらさらだからおっけーと判断した。

その時も一応寝起きといえば寝起きだったが、普段朝起きてからする洗顔も歯磨きもしていなかった。だが、自分は、昼寝から起きて、洗顔と歯磨きを始める奴がいるか?と考えた。

自分は、スヌーピーのトートバッグをひっ掴み、財布のみを入れて家を出た。


自転車に乗ると、ライトが点かなかった。うんともすんとも言わない。買ったばかりの自転車である。

人通りは皆無、自動車もほとんど通っていない。5分で着くコンビニ。言い訳して、自転車で走り出す。めっちゃガタガタした。そういえば、買ってからまだ一度も空気を入れていない。

一人で夜間に外出するのは久々だった。高校生の頃に補導されてから、もう卒業した今でも、微妙に苦手意識が残っていたのだ。

夜空は、墨を落としたように真っ黒だった。地元ではもっと星が多かったように思ったが、街灯のない限界地元よりも街灯が明るいからだろうかと思った。しかし、月がすごく大きい。半月だったが、昼を欺くような眩しさだった。輪郭もくっきりとして、光っている部分だけでなく、暗い部分の円の縁まではっきりと見えた。

月オタクの自分は、テンション爆上がりだった。


コンビニは、自分以外の客はいなかった。自分の空腹は限界だったので、なんと、新発売の海鮮ペペロンチーノ、ハンバーグ弁当、シーチキンのおにぎり、からあげクン、ドリンクヨーグルトブルーベリー、エクレア、コーンのチョコアイスを買うという暴挙に出た。

普段の節約(節約のため、小麦粉からうどん、お好み焼き、天ぷら、クッキー、パンを作り出している)が無になるのではという豪遊……!

しかし、自分は飲み物の棚の前で、気がついた。ガラスに反射して映った自分の姿は、限界だった。

そうだ、自分は普段のブラウスにスカートみたいな服装で来ているわけではない。限界ファッション。じっくり選んでいる暇は無いのだ。

さらに、自分は持病で飲んでいる薬の副作用で、死ぬほど喉が渇く。1日に1.5〜2Lの飲料を飲む。なので、オレンジジュースとお茶を買った。しかし、オレンジジュースはなんと、100%!果汁100%である。

自分は10%のオレンジジュースで満足できる人間であった。しかし、キズナアイちゃんコラボの際、100%果汁のオレンジジュースを飲み、あまりのうまさに一瞬で飲み干した。知らない方がよかった。もう、10%には戻れなくなっていた。

しかも、爆買いしたおかげでくじで飲み物が当たった。限界。あまりにも限界すぎる。


自転車を停めるとき、スタンドにトートバッグが挟まった。限界。



※ここサビ

そして、家にたどり着いた自分は、肩に下げていたトートバッグを下ろそうとして、手の甲が胸にあたり、気づいた。

めちゃめちゃ柔らかかった。

そういえば、自分は、部屋着で過ごしていて、寝起きで、そのまま来たから、つまりーー。

そう、下着をつけていなかったのである。

ぶっちゃけ、自転車でガタガタ走っている時、何か変だな、違和感があるな、とは思っていたのだ。



久々の肉は、うまかった。からあげクンの肉汁が、めちゃくちゃ身に沁みた。神の食べ物かな?と思った。神の肉だった。

そして、ペペロンチーノを食べる。お姉さんは「お箸とフォークでよろしいですか」と聞いてくれて、自分はなんて親切なのだろうと思いながら首肯したのだが、袋をひっくり返しても割り箸しか入っていなかった。限界。

仕方なくお箸で持ち上げて、ずぞぞぞっと啜る。

なんか違うな、と思った。

海鮮ペペロンチーノじゃなく、海鮮ラーメンを食べている気分だった。

しかし、それにしても、うまかった。

エビとイカとアサリという、海鮮大好き人間には最高の具材。そして、ブロッコリーが多めに入っているので、野菜も摂取できる。しかも、そのブロッコリーが、オリーブオイルしみしみでうまい。

普段「これは贅沢品……!」と買わないニンニクが、すげーしみる。


限界を超えたその先に、何かがあった。


総括。


服装。身嗜み。昔の苦い思い出。コンビニでの散財。アイス。サイズの合っていない下着の締め付け。ニンニクペペロンチーノ。


昼間は抑圧されているさまざまなものから解き放たれた深夜のコンビニは、最高だった。

解放感がすげー気持ち良かったです。


限界のその先でみんなのこと待ってるので、みんな来てください。